ピオーネについて

ピオーネは巨峰を母に、英国産カノンホール・マスカットを交配して作り出されたものです。
画期的な品種改良だということで「パイオニア」と呼ばれたこともありましたが、ロマンチックな響きを持つ
「ピオーネ」に改名されました。


 ピオーネの特長は、果実が大きいことです。一粒で十三〜十八グラムもあり、近年では、大粒系ブドウに人気が集まり、需要も高まっています。また果肉のしまりがよく、よい歯ざわりがあることから、じっくりと味が楽しめるのです。


真備町では昭和五十年頃にに導入されたそうです、最初は 実どまりが不安定で栽培面積も伸びませんでした。しかし岡山県ではブドウの栽培をはじめて長い経歴を持つところも多いことから、難しい条件を克服して、ピオーネの生産をすることができました。
 さらに種なしピオーネの生産にも成功し、これを「ニューピオーネ」の名で出荷したところ、大粒で種がなく、ほどよい甘味と歯ざわり、すべてがそろったぶどうと評判になります。この評判に生産農家の栽培意欲も高まり、たくさんの苗木が植えられて、生産量の増加が期待されています。
 
 夏場にたくさんの日光を受け、甘みと芳香を貯えたブドウも、食べる前に冷蔵庫で冷やし過ぎると味が
すこし損なわれるといいます。冷蔵庫に入れておくのは、せいぜい一時間ほどにしておいた方がよいそうです。